「枯木延命地蔵尊」~綾部市 枯木峠~
2012年 09月 05日福知山市大江町から綾部市へ抜ける峠越えあたりに、
「枯木(からき)延命地蔵尊」があります。
「家内安全・交通安全」と書かれた看板があり、
お地蔵さんが祀ってあることは、昔から知っていました。
けれど、運転免許を取ってから、かれこれ40年近く・・・・、
一度として、この場所で車を停めたことはありませんでした。
以前から、いつも手入れの行き届いた「お地蔵さん」だとは、
思っていましたが・・・・、
最近になって、通るたびにいつも、
おじいさんが掃除されている様子を目にするようになりました。
この日も、綾部へ向かう時は、バイクがとめてあり、
「お地蔵さん」のかたわらで、掃除をしておられました。
帰り道、初めて車を停めて、「お地蔵さん」にお参りしました。
落ち葉一つないほどに、掃き清められた道、
小さなお堂の中も、塵ひとつないほどにきれいでした。
そして、そこには・・・・、
たいへん穏やかなお顔の「お地蔵さん」がおられました。
我が家も2人の子供たちが成人し、
車の運転をするようになりました。
また、高齢の両親ですが、今でも毎日、車の運転は欠かせません。
しっかりと、「交通安全」と「家内安全」を
お祈りしました。
お堂に、掲げてある由来を読んでみると、
~この道は、『京街道』とよばれ、
昔から、丹後と京を結ぶ道として多くの人に利用されてきた道。
時に、あまりに交通が激しくなったことから、
何時の頃からか、「お地蔵さん」が置かれるようになったと。~
ふと、見上げると・・・・、
「お地蔵さん」のかたわらには、
もみじの葉が、太陽の光を浴びてきらめいていました。
また、峠道の頂上から、少し、大江町寄りの所に、
今まで、気づくことのなかった「石の道標」が両脇に建っていました。
「従是東 丹波国河鹿郡」(これよりひがし たんばのくにかじかぐん)
反対側には、
「従是北 丹後国加佐郡」(これよりきた たんごのくにかさぐん)
この日、「お地蔵さん参り」をしたことで、
偶然に見つけた「道標」でした。
ちょっと素敵な宝物を見つけたような・・・、
そんな気分になりました。